この記事では、渋柿を使った干し柿(吊るし柿)の作り方をご紹介します。
渋柿は干すと甘さがぎゅっと凝縮され、美味しいドライフルーツに。
保存すれば長く楽しむことができます。
■レシピ動画はこちら
材料
![](https://oishii-kurashi.com/wp-content/uploads/2023/11/s-渋柿1_1.4.2.jpg)
- 渋柿
- ひも
※ここでは西条柿を使います。
干し柿の作り方
水洗い
![](https://oishii-kurashi.com/wp-content/uploads/2023/11/s-柿を洗う_1.90.21.jpg)
渋柿は水で洗い、汚れをとります。
ヘタの周りに虫がいることもあるので、要チェック。
ヘタの端をのぞく
![](https://oishii-kurashi.com/wp-content/uploads/2023/11/s-へたをひだをとる_1.9.1-1.jpg)
ヘタの端にあるひらひらした部分は取り除きます。
付けたままでもいいのだけど、乾燥したらパリパリになり口に入って食べにくい。
皮をむく
![](https://oishii-kurashi.com/wp-content/uploads/2023/11/s-皮をむく_1.10.11.jpg)
縦長の渋柿は、縦方向に剥くと楽です。
包丁のかわりにピーラーでもOK
枝はT字に
![](https://oishii-kurashi.com/wp-content/uploads/2023/11/s-枝はT字に_1.13.1.jpg)
ヘタ先の枝はT字に切っておきます。
T字にすることで、ひもに付けやすく、外れにくくなります。
ひもに付ける
<干し柿用のひも>
![](https://oishii-kurashi.com/wp-content/uploads/2023/11/s-ひもを緩める_1.20.1.jpg)
干し柿用のひもは、ねじりを緩めて間にT字の枝を通します。
端に付けた柿は、ひものねじりが緩み落ちることがあります。ひもの先を結んで玉止めしておくといいです。
(※干し柿用のひもは、ホームセンターで購入しました)
![](https://oishii-kurashi.com/wp-content/uploads/2023/11/s-柿のひもにかける_1.22.1.jpg)
柿同士が接触しないよう、間隔をあけます。
間隔が広く見えても、吊るすと寄るのでほどよい感じに。
![](https://oishii-kurashi.com/wp-content/uploads/2023/11/s-柿のひもにかける2_1.23.1.jpg)
こんな感じになります。
<ビニールひもなどその他>
![](https://oishii-kurashi.com/wp-content/uploads/2023/11/s-他のビニールひも_1.24.1.jpg)
輪にして、両端に柿をひっかけます。
![](https://oishii-kurashi.com/wp-content/uploads/2023/11/s-ひっかけて巻き付ける_1.26.1.jpg)
![](https://oishii-kurashi.com/wp-content/uploads/2023/11/s-巻き付ける_1.28.11.jpg)
ひっかけるだけだとすぐ外れてしまうので、ぐるぐると何回か巻き付けます。
![](https://oishii-kurashi.com/wp-content/uploads/2023/11/s-ビニール紐_1.29.11.jpg)
巻き付けただけなので、取り外しも楽ちんです。
※ひもを節約したいときは、1本のひもの両端に結び付けてもよいです。
熱湯消毒でカビ予防
![](https://oishii-kurashi.com/wp-content/uploads/2023/11/s-熱湯消毒_1.31.2.jpg)
![](https://oishii-kurashi.com/wp-content/uploads/2023/11/s-熱湯消毒2_1.32.1.jpg)
熱湯に、5秒~10秒つけ消毒。
熱湯に浸けることで、表面についた菌を死滅させ、カビ予防になります。
熱湯消毒した後は、柿を素手で触らないよう注意してください。
【カビ予防についての補足】
熱湯消毒をしても、湿気が多いとカビのリスクは高まります。
以下の点に注意すると失敗しにくいです。
- 晴れの日に作業する(表面を早く乾かすことが大事)
- 干してから数日間、雨が降らない日がいい(干してすぐはカビやすい)
- 雨の湿気が心配なときは、果実酒用ホワイトリカーや焼酎などをスプレーする
- 雨で濡れそうなときは室内に入れ避難(ときおり風をあて通気性よくする)
渋柿を干す(吊るす)
![](https://oishii-kurashi.com/wp-content/uploads/2023/11/s-干している様子1_1.37.1.jpg)
風通しがよく、雨の当たらない軒下などに干します。
前項で記していますが、最初の数日は特にカビやすいです。週間天気予報をみて、作業する日を決めるとよいですね。
特に初日は「太陽にあてカラっと乾かす」のがポイント!
翌日からは、日向でも日陰でもお好きな場所で干せばOKです。
(ちなみに我が家の場合、翌日からはAM日向、午後日陰の場所に干しました)
1週間後、もむ
![](https://oishii-kurashi.com/wp-content/uploads/2023/11/s-1週間後もむ_1.43.1.jpg)
1週間過ぎて、表面が乾燥したら、やさしくもみます。
もむことで、渋みが早く抜け短い期間で完成します。
強く押すと実が出てくるので注意してください。
数日後にまたもみます。
今度は、親指と中指でゆっくり押しながら、しっかりめに。
※表面が乾燥したら、毎日もんでも良いです。
10日後の様子
![](https://oishii-kurashi.com/wp-content/uploads/2023/11/s-1週間後の干柿_1.44.1-1.jpg)
かなりやわらかい感触です。
![](https://oishii-kurashi.com/wp-content/uploads/2023/11/s-半熟状態_1.45.1.jpg)
中は半熟状態。
とても甘くて美味しいけれど、まだ部分的に渋みが残る印象。
小さな柿は良い感じに仕上がっていましたが、大きい柿はもう少し干すことにします。
※柿の大きさ、干したときの熟れ加減で「進行具合」は変わる。
2週間後の様子
![](https://oishii-kurashi.com/wp-content/uploads/2023/11/s-2週間後の干柿ぷっくり_1.49.1.jpg)
ぷにっとした感触です。
![](https://oishii-kurashi.com/wp-content/uploads/2023/11/s-2週間後の干柿_1.52.1.jpg)
大きい柿も渋みは取れました。
甘くてとても美味しいです。
ぷっくり柔らかいのが好きなので、今回は2週間で完成とします!
干し柿を干す(吊るす)期間
![](https://oishii-kurashi.com/wp-content/uploads/2023/11/s-干し柿ぶら下がっている様子_1.47.1.jpg)
干す(吊るす)期間は、2週間~1か月が目安です。
ただし、小さな柿や家干しした場合、2週間より早く完成することもありますよ。
柿の大きさ、熟れ具合、もみ加減、干す場所でも変わるから、様子をみて調整してください。
渋みが抜け、好きな固さになったらできあがりです。
保存
![](https://oishii-kurashi.com/wp-content/uploads/2023/11/s-ひもから外す_1.57.1.jpg)
干しっぱなしだと固くなり黒ずんでしまいます。
見た目の美しさ、美味しさをキープするためには、冷蔵・冷凍保存するとよいです。
干し柿の冷蔵保存
![](https://oishii-kurashi.com/wp-content/uploads/2023/11/s-瓶に入れる_1.61.1.jpg)
早めに食べきるなら、保存容器や袋に入れ冷蔵庫で保存します。
干し柿の水分量が多いほど日持ちしません。2週間~1か月を目安に食べきるとよさそうです。
ちなみに写真の容器は密閉できない(フタが緩い)保存瓶だったので、2週間経つと黒ずみ少し硬くなっていました。
そのままをキープしたい時は、密閉できる容器・袋に入れるのがおススメです。
干し柿を冷凍保存
![](https://oishii-kurashi.com/wp-content/uploads/2023/11/s-冷凍保存_1.80.11.jpg)
長持ちさせたいとき(1か月以上)は冷凍保存をします。
ひとつずつラップに包んで、保存袋に入れ冷凍庫へ入れたらOK!
<冷凍・保存期間について>
きちんと密閉できていたら、1年くらい大丈夫だと思います。
ネット情報では「冷凍すると半年までなら美味しい」とありますが、1年冷凍した干し柿を食べてみたところ、変わらず美味しかったです。
感想
![](https://oishii-kurashi.com/wp-content/uploads/2023/11/s-皿に盛る2_1.3.11.jpg)
食べるのはもちろん、干した柿を毎日観察するのは、待ち遠しくとても楽しい時間になります。
甘い秋の味覚。お茶うけにぜひ作ってみてください。
レシピ動画はこちら(https://youtu.be/ZhV1bopYYiw)